第21回
2016/09/30
ロックだぜ、中華街ファッション!
日ごとに秋めいてくると「洋服が欲しいな…」とオシャレ心がムクムク。そんな気分のときも、横浜中華街はうってつけ。チャイナドレスはもちろんのこと、海外の伝統的な手工芸を取り入れたセレクトショップ、元パリコレモデルがデザインするブランドまで出店。それぞれの世界に一歩踏み入れば、ファッションがロックスピリットで溢れていることを感じさせてくれるのです。
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衣料・雑貨・工芸
チャイハネパート1(ちゃいはねぱーとわん)
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失いかけた伝承に活気を!トレンドを効かせたフォークロアスタイル
屋号の『チャイハネ』は「チャイを飲める寄り合い茶屋」の意味。社会科の高校教師だった創業者が学校を退職し、民俗学を学ぶためにトルコに留学した際、街角でよく見掛けたのだそう。おじさんたちがチャイを飲みながら、チェスを楽しむたまり場なんですって。
ファッションとは無縁とも思える創業者が、横浜中華街にお店を構えたのは39年前。「失いかけた伝承とモチーフの力と活気を取り戻す〈フォークロア再創造〉」を合言葉に、ネパールやインドなどの職人さんのいる工場にオリジナルデザインをオーダー。トレンドも取り入れた、エスニックスタイルを提案しています。
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衣料・雑貨・工芸
tef tef(てふてふ)
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再発見! 美しいアジアの手仕事をセレクト
「学生時代、チャイハネさんが好きでした」と話すのは、マネージャーのMasakoさん。前職はキャビンアテンダント。ご夫婦そろって仕事を辞めたときに、ネパールへ2週間の長期旅行へ繰り出しました。「現地にはかわいい刺繍のバッグやポーチがたくさん。おこずかいで5万円分購入し、週末だけ祖父母の自宅前で露店を開いたんです」。それが当店のはじまり。
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衣料・雑貨・工芸
ROUROU(ろうろう)
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パリコレモデルが発信!アジアのアイデンティティに誇りを♪
ブランドストーリーに、タフでしなやかな“想い”があります。物語の舞台は、アジアの理想郷・朧朧国(ろうろうこく)。争いのない文明を築き上げ、独特の文化や美術を発展させたその国にインスピレーションを得て生まれたのが、ROUROUの洋服たちです。一着一着に「アジアの女性たちが自らのアイデンティティに誇りを持ってもらえたら…」という願いも込められています。
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衣料・雑貨・工芸
カモメ市場(かもめいちば)
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一点豪華、世界に一つのチャイナドレス
チャイナドレスとアオザイの専門店。取材に行くと、60〜70代とおぼしき女性グループがチャイナドレスを試着しては見せ合って、キャッキャ楽しそうにお買い物していました。「上海旅行のために♪」などと、海外旅行先でのオシャレのために買い求める人が急増中。なるほど、小さくまとめやすいので携帯しやすいんだそうです。そんなハイカラなご婦人たちを魅了するのが、中国にはない和をモチーフにしたデザイン。
ネパールを愛するショップたちの
実のある復興支援
2015年に起きたネパール地震は、今も現地の人々の生活に深い影響を及ぼしています。そこで立ち上がったのがネパールにご縁の深いショップ。
【tef tefの取り組み】
看板犬と撮影した人に募金をお願いし、これまでに4回、その時々に必要とされる食料、蚊帳、掛け布団などをお届けしています(写真上)。
【チャイハネパート1の取り組み】
今必要なものを手から手へ、目に見える復興支援を行っています。
安く・早く・簡単に造れる仮設住宅や、現地の人たちが働ける工場まで建設し、ネパールから感謝のメッセージも届いています(写真下)。
千谷'sメモ
横浜中華街で、変身願望も満たされる秋になります♪