特集FEATURE
ウフフな、横浜中華街。
カップルに、家族連れ、女子会グループや、おじさん集団も! まるで横浜中華街に吸い寄せられたかのようにやってきて、ウロウロ、キョロキョロ。そうそう、なんかここには、なんかある気がするのです。ライター・千谷文子もいろいろ発見してきました♪
2018/09/14
秋のお月見に「月餅」
日本には十五夜(旧暦8月15日)に満月を愛でる風習がありますが、中国では中秋節といって十五夜は祭日になり、春節(旧正月)に次ぐ大きな行事です。娘たちは嫁ぎ先から帰省し、一家団欒を楽しみながら満月を仰ぎ見、秋の豊作を祝います。そこに欠かせないのが月餅。包丁で切り分け、月に見立てた菓子をみんなで味わうのです。横濱中華街の各店にも月餅が並び、お祝いムード満点です!
300名に無料配布『中秋大月餅』の製造工場へ!
直径1m、重さ約60kgの『中秋大月餅』は、横濱中華街の秋の風物詩。中秋節(今年は9月24日AM11時30分〜)には先着300名に無料配布されるため、毎年、楽しみにしている人も。それにしても、こんなに大きな月餅をどうやって作るのでしょう。工場を訪問しました! 製造は2日間。この道40余年、『中秋大月餅』を作って25年の張さんが、なんとほとんど1人で作っていました!
【1日目】餡、皮の仕込み
生クリームがお似合い、カフェでバラ月餅を♪
中華街の喧噪から離れてホッとひと息つける、穴場のようなお店。1Fは洋服やアクセサリーのセレクトショップ、階段を上がるとカフェ。漢方コーディネーターの区さんが、創作デザートを供しています。
創業120年を超えた老舗の味わい
明治25年創業、横濱中華街を代表する老舗の一つ。レストランでは医食同源を基本にした広東料理が供され、大切な客人をもてなしたいときに案内したいお店です。もちろん、月餅も同じ考えで一つ一つ作られています。
中国古来の月餅に、新発想の風
日頃から、店内には何種類もの月餅が並べられています。この時期は、家族で切り分ける大きなサイズが登場。中でもスタッフイチオシ、「これぞ華正樓の自信作」と勧めてくれたのは『仲秋伍仁月餅』864円(税込)。
菓子職人たちの愛情いっぱい
創業60周年を記念し、10月10日には本館がグランドオープン! 香港のデザイナー、アラン・チャンが手掛けたモダンなビルは、この街のランドマークになりそうな予感です。さて、その話題の名店が手掛ける月餅は、横濱中華街に展開する4店舗で購入できます(本館は10月9日まで休業中。但し、売店は仮店舗で9月21日〜24日まで営業。10月1日〜ソフトオープン)。
朝の幸せ♪ 自家製蓮餡の琥珀色トースト
ワタシの月餅との出会いは、蓮餡との出会いでした。優しい甘みに惚れ惚れし、「身近なおやつにしたいなぁ」と思っていたので……、今回の月餅企画を機に作ってみることに! 『中秋大月餅』の菓子職人・張さんが、プライベートレシピを伝授してくれました。
月餅ショッピングの予習コーナー
JR石川町駅方面から中華街に向かい、2つ目の門、延平門を抜けた右手に「九龍陳列窓」という展示コーナーがあります。9月30日(日)までは中秋節や中秋月餅の種類などが紹介されているので、ぜひチェックして!
まだある!中華街は月餅大行進中
9月30日(日)まで、「中秋節 月餅フェア」を開催中。ご紹介しきれなかった各店舗では、この時期しか味わえない月餅、お土産に最適なギフト缶入りや縁起の良い詰め合わせ、ちょっと変わった甘くない月餅など用意しています。ぜひ足を運んでくださいね。
千谷'sメモ
月餅の作法はナイフでカットしていただくこと。美味しさが違います!
当コラムのライターさん
ライター千谷文子
ちだにあやこ/夫が横浜出身というだけで白羽の矢が。40代後半戦、ワクワク探しの好奇心は衰えず。愛犬との散歩で鍛えた健脚で、横浜中華街を歩き倒します!