特集FEATURE
ウフフな、横浜中華街。
カップルに、家族連れ、女子会グループや、おじさん集団も! まるで横浜中華街に吸い寄せられたかのようにやってきて、ウロウロ、キョロキョロ。そうそう、なんかここには、なんかある気がするのです。ライター・千谷文子もいろいろ発見してきました♪
2015/03/31
70歳を迎える女仙が始めた、中華街の占い
久しぶりに横浜中華街を訪れた人は、「占い」が多いことに驚くことでしょう。その草分けといえる当店へ。口コミが口コミを呼び、全国からリピーターが続々。取材は水曜午後3時。中華ランチを食してから立ち寄る人が多いようで、店内はあちらこちらで悲喜こもごもの人生相談が……。とにもかくにも静かなる熱気でムンムンなのです。
明朗会計! 手相占い1000円也
20年ほど前。70歳を目前に控えた山縣由布というひとりの女性が、横浜中華街に2坪の占い店をオープンしました。これが当店の創業で、中華街占いブームの始まり。現在は当店の系列だけでも6店舗、他店も含めると25店舗ほど中華街には占い店がひしめきあっているといわれています。その多くの軒先に「手相1000円」の看板が。元々は山縣先生が「誰もが気軽に立ち寄れるように」と設定した金額で、今では中華街の相場に。この明朗会計も人気の秘密です。
ムギュ〜と握られて、ホッコリ幸せ
フラリ立ち寄るなら「手相1000円」もいいけれど、店内の多くの女性が選ぶのは「手相鑑定付き算命学3000円」。みんなにならって、私もこの3000円コースで見てもらうことに。
担当してくださったのは、赤いベレー帽がお似合いの幸丸先生だ。両手をムギュ〜と握って「優しいけれど情に流されやすい。オレオレ詐欺に気をつけて」と第一声。そういえば……近所のスーパーでも百貨店でも、情に厚そうな店員さんにほだされ、つい要らぬものも買ってしまう悪癖がある。
「ほらね、気力、体力、愛情いっぱい」と今度は親指の膨らんだ付け根をムギュ〜。優しい言葉と、手で手を握ってもらう感覚が、なんだかとっても幸せ♡
しかし耳の痛い話も。「時間や約束事が守れずに、だんだんと周囲の信用を失っていきます」。アワワ、その通り……。原稿の絞め切りを守れずに、常に尻に火なんです。「気をつけてくださいね」。はい、真にm(__)m
古代中国王家に伝わる「算命学」
続いては、ダンディな伊藤先生による算命学占い。算命学とは、誕生日から、性格や生き方、運勢を見るもの。古代中国王家の帝王学として尊重、軍略や政治にも用いられ、今ではその一部が算命学占星術として人生鑑定に使われているそう。
自然の流れに身を任せ、受け身に回ったほうがいいという”天中殺”の時期や、夫婦のバランスなど、いろんな鑑定をしてもらう中で記憶に残ったくだりは……
「“宝石”を意味する星のもとに生まれ、礼節、教養などで自分を磨けば磨くほどきれいになる人です」
「フフフ(*^^)v」
「あなた、魅力的ですねぇ〜」
「ポッ (*^_^*)」
「ってね、宝石はね、たてとくといいんですよ(笑)」
「そんな (-_-;)」
「自我が強く、視野が狭い」
「図星です (-_-;)」
「そのことをよく知って、ますます自分を磨いてくださいね」
「はい m(__)m」
飴と鞭の占い。明朗会計の3000円で、人生の背中をポンと押してもらいました。なんだか清々しい!
この方が“中華街の女仙”
エネルギッシュに人生を駆け抜けた山縣由布先生。晩年は横浜中華街で占い店を開き、約60人の占い師集団を率いるまでに。帽子がトレードマークだったそう。気になる人は自叙伝をどうぞ。
千谷'sメモ
自分って見えてないことが多いから、時折、占いに立ち寄るのもいいですね。エールをもらった気分です!
当コラムのライターさん
ライター千谷文子
ちだにあやこ/夫が横浜出身というだけで白羽の矢が。40代後半戦、ワクワク探しの好奇心は衰えず。愛犬との散歩で鍛えた健脚で、横浜中華街を歩き倒します!
横浜中華街Check Memo
春休みのばらまき土産、発見!
学校や職場で配る、いわゆる“ばらまき土産”。数が多く・お手頃価格・美味しいの三拍子が大事だけれど、コレならみんなに喜ばれるはず。“台湾版うまい棒”とキャッチフレーズがついたタロイモ風味の『能量99棒』。1袋約10本入り450円(税込)
- 発見日2015/03/18
- 場所中華街大通り沿い「源豊行本店」