特集FEATURE
ウフフな、横浜中華街。
カップルに、家族連れ、女子会グループや、おじさん集団も! まるで横浜中華街に吸い寄せられたかのようにやってきて、ウロウロ、キョロキョロ。そうそう、なんかここには、なんかある気がするのです。ライター・千谷文子もいろいろ発見してきました♪
2016/08/31
スイーツ土産、表定番&裏定番
十五夜の満月を愛でながら、秋の豊作を祝う中秋節(仲秋節)がやってきます。各店には期間限定の中秋月餅が並び、ごひいきの味を予約する人も。1年を通して、中華菓子を最も身近に感じる季節です。そこで今回は、スイーツ土産の表定番&裏定番をご紹介。奥深き中華菓子の世界をお楽しみください。
90余年前のレシピをそのままに
中華菓子や肉まん・あんまんの、製造と販売の両方を行った元祖店。昭和元年、初代・盧(ロウ)さんが、今と同じ場所の市場通りに創業しました。当時の市場通りには鮮魚店や青果店があり、朝早くから買い出しのお客さんで賑わったそう。そのお客さんたちが、店内にしつらえた小さなテーブルに着いて煎堆(チントイ・胡麻団子のこと)などを注文し、ひと息つく光景がありました。
表定番は祖父考案の『玉帯糕』。裏定番はふんわりほろほろの…♪
ショウケースに並ぶスイーツの半分以上が、創業当時のレシピのまま。数々の菓子博で賞を獲っている当店ですが、看板を背負っている表定番といえば『玉帯糕(ギョクタイコウ)』。神奈川県指定銘菓になったのは50年ほど前、「私がお嫁に来て間もなくよ」と2代目奥様が振り返ります。アーモンド、ピーナッツ、クルミ、スイカの種、胡麻などをふわっとした生地で挟んだもので、木の実が香ばしい美味しさです。
表定番はクルミが香ばしい『番餅』。裏定番は台湾名物のアレ♪
四川料理の重慶飯店が、中華菓子などのお土産店を始めたのは45年ほど前のこと。店員とお客さんがショウケースを挟んでやり取りする対面式ではなく、お客さんが好きなものを手に取ってレジへ運ぶ、気軽なスーパーマーケットスタイルが新鮮でした。
中華街の表定番“天津甘栗”。中でも5%しかない大粒を焙煎
横浜中華街に30〜50はあるといわれている天津甘栗のお店の中で、横浜中華街発展会協同組合が認定した「優良推奨店」第1号がこちら。まるでパン屋さんのように焼き上がり時間を店頭で告知。それを目当てに、常連さんが買い求めに来ます。
お土産まで待てない!?
ならばデザートの話題店へGO!
店内に水槽を構える本格中華の老舗・揚州飯店本店は、繊細なデザートがいろいろ。幸運を招くという愛らしいハリネズミの『カスタード餡入り揚げ饅頭』(2つで460円・税別)は、サクサクとした生地を一口頬張った瞬間に、思わずニンマリ♡ スイーツだけの注文もOKなので、コーヒーと一緒に休憩するお店としてもオススメです。グラスに入った三種デザートと手前のプティフールは、全6品のレディースコース(3800円・税別)で最後に出されるスペシャルデザート。パンナコッタのような杏仁豆腐を始め、きめ細やかな点心師の仕事に脱帽~! 全てお土産にできないので、ぜひお店でお楽しみください。
千谷'sメモ
中華菓子は、名店エピソードのお土産話と共にテイクアウト♪
当コラムのライターさん
ライター千谷文子
ちだにあやこ/夫が横浜出身というだけで白羽の矢が。40代後半戦、ワクワク探しの好奇心は衰えず。愛犬との散歩で鍛えた健脚で、横浜中華街を歩き倒します!
横浜中華街Check Memo
美容にもよさそう
定番☆亀ゼリー
コーヒーゼリーかと思いきや…実は亀のコラーゲンでできたゼリー。横浜中華街では定番で、中華食材を扱ういろんなお店で販売されています。恐る恐る缶を開けると、少し甘みのある植物のようないい香り。意外にクセもなく、コーヒーミルクを掛けたり、クコノミをのせたりするのがオススメです。
- 発見日2016/08/19
- 場所「中国貿易公司 中華街本店」