第22回
2016/10/31
〈入れるだけ〉で本格メイン料理
海外旅行で必ず立ち寄りたいのはスーパーマーケット。その土地の人々の暮らしぶりに触れられるのが、いいですよね。そんな感覚で、横浜中華街の中華食材専門店にフラリ立ち寄ったら、やっぱり異国情緒たっぷり。実に面白いです! さて今回はそこで発見した〈入れるだけ〉の簡単調理アイテムをご紹介しましょう。
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中華食品
源豊行本店(げんほうこうほんてん)
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〈入れるだけ〉でプロの味! 我が家の回鍋肉が生まれ変わった
今までワタシが作ると、“肉の味噌炒め”以上にはなれなかった「回鍋肉(ホイコーロー)」。それが下味もつけず、具材に「ガラ・スープ」と「回鍋肉ソース」を入れただけで、めちゃめちゃプロの味! 贅沢に「豆豉(トウシ・トウチとも言う)」も入れたら、も~う、やみつきです!
30年以上前に「家庭で本格中華」を商品化
当店の創業は1949年。ピアノ調律師だった祖父が、「何か他にも商売を…」と始めた一つが中華食材のお店でした。当時は中華食材を扱うところは珍しく、都内のレストランまで届けたそうです。そして二代目となる先代は「家庭でも本格中華料理ができるように」と、オリジナル調味料を研究、販売しました。今から30年以上も前のことです。
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中華食品
中国貿易公司 中華街本店(ちゅうごくぼうえきこんすちゅうかがいほんてん)
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〈入れるだけ〉でプロの味! 我が家に初登場シンガポール名物「肉骨茶」
当店は、中華食材のほかに東南アジアの食材も豊富にラインナップ! そこで挑戦したのは、シンガポールのローカルフード「肉骨茶(バクテー)」。豚の骨付き肉や内臓などを、スパイスと中国醤油で煮込んだ鍋料理だそう。皆さんご存じでした? ワタシは初めて知りましたが、そんな超ビギナーでも簡単に感動の味に仕上がりました!
アジアの胃袋のようなスーパーマーケット
中国や東南アジアの香辛料、乾物、レトルト食品、そしてお店の奥には冷凍北京ダックや冷凍鳩も! 見ているだけでも楽しい、バラエティ豊かなスーパーマーケットです。
ラム肉のシーズン到来で
オススメのスパイスは…
ヘルシー志向と相まって、最近では近所のスーパーでもラム肉コーナーが充実しています。中国の人は、夏は体を冷やす豚しゃぶ、冬になると体を温めるラムしゃぶを食べるのだそう。
中国貿易公司 中華街本店でもこれからの季節はラム肉が並びます。そこでおすすめしたいのが、クミン。ホール状のものを油に入れて弱火で熱してから取り出して「クミン油」を作ったり、肉にクミンパウダーを付けてから調理したり。ラム特有の臭みを押さえられますよ。