特集FEATURE
ウフフな、横浜中華街。
カップルに、家族連れ、女子会グループや、おじさん集団も! まるで横浜中華街に吸い寄せられたかのようにやってきて、ウロウロ、キョロキョロ。そうそう、なんかここには、なんかある気がするのです。ライター・千谷文子もいろいろ発見してきました♪
2016/12/28
意外に知らない、中華料理のマナー
年末年始、中華料理を円卓で囲む機会もあるのではないでしょうか。いざお店に着いたものの……ワタシはどこに座るべき? ターンテーブルはどっち回し? 料理はどうやって取り分けたらスマート? レンゲの使い方は? とアタフタすることも。そこで今回は、中華料理マナーのいろはを教わってきました。
Q席次のルールはあるの?
A主賓は入口から一番離れた席へご案内
訪れたホテルには、重慶飯店新館の他、個室や畳敷きなどに円卓席があり、アドバイスを求めれば、その場で必要な中華料理のマナーを教えてもらえます。本日の先生は、料飲部 宴会サービス課の小室秀和さんです。
早速、インプットしたいのが席次。「まずは入口がどこにあるか確認してください。そして主賓の方は入口から一番離れた席にご案内し、ホスト役の方は入口に近い席に座りましょう」と小室さん。
Q食器はどう使い分ける?
A取り皿は一品につき一皿、器は持ち上げない
席に着くと、取り皿、その上にナプキン、汁物用の清湯(ちんたん)ボール、箸、レンゲが用意されていました。
Qターンテーブルはどっちに回す?
A時計回り
実は、円卓のターンテーブルは日本発祥なんですって! 「昭和初期、都内にある結婚式場の創業者が開発したんですよ」と小室さん。華僑の人たちが「これはイイ!」と本国にも広まったのだそう。そのターンテーブル、回転方向は時計回りが正解です。
Q料理を上手に取るコツは?
Aサーバースプーンですくい、サーバーフォークで押さえる
中華料理のコースは一汁四菜(前菜・主菜3~4品・主食・点心)が基本で、全部で8~9品です。まずはお酒のつまみにもなり、食欲をそそる前菜からスタート。「前菜はすべて食べきらなくても、料理と料理の間の箸休めにつまんでもいいんですよ」。続いて魚料理、肉料理の炒め物、揚げ物、煮物など主菜が並び→炒飯など主食→スープ→点心という流れ。スープは洋食のように前菜の次に供されることもあります。
またフカヒレやツバメの巣など高級食材のメインディッシュは、コース序盤に出されることも多いそう。途中退席する人のために、あるいは終盤だとお腹いっぱいになってしまうという配慮から。
さて、これらの料理を取り分けるのがサーバースプーン&サーバーフォーク。片手にもって使いこなせたらスマートだけれど、これはプロの技。「両手を使って1本ずつ持ち、サーバースプーンで料理をすくい、サーバーフォークで押さえながら取り皿に移しましょう」。
Q麺類のスマートな食べ方は?
Aレンゲを正しく持って、汁を飛ばさない
円卓のコース料理ではあまり見かけない麺ものですが、せっかくなので麺類のスマートな食べ方も教わりました。
サインは蓋で「お湯くださーい」
陶器の急須の場合、外からお湯の量が見えないので、蓋でサインを出します。ターンテーブルに急須をのせて、蓋をひっくり返したり、蓋をちょっとずらしたり。サービスマンが気づいてすぐにお湯を注いでくれます。
千谷'sメモ
みんなが心地よい食卓は、思いやりのマナーがあってこそ
当コラムのライターさん
ライター千谷文子
ちだにあやこ/夫が横浜出身というだけで白羽の矢が。40代後半戦、ワクワク探しの好奇心は衰えず。愛犬との散歩で鍛えた健脚で、横浜中華街を歩き倒します!