特集FEATURE
ウフフな、横浜中華街。
カップルに、家族連れ、女子会グループや、おじさん集団も! まるで横浜中華街に吸い寄せられたかのようにやってきて、ウロウロ、キョロキョロ。そうそう、なんかここには、なんかある気がするのです。ライター・千谷文子もいろいろ発見してきました♪
2017/02/28
ぜんぶ絶品! 世界各国のレストラン
イタリア、スペイン、ブラジル、マレーシア…と、世界各国のレストランが横浜中華街にあるのをご存じでしょうか。中華料理店がひしめくこの地に、まさに殴り込みをかけたかのような出店。アウェイの闘いだけに、どこも絶品! 読者の方から「洋食のイイお店を教えて!」というリクエストにも応えて、“隠れ家”のようにして愛されている4店舗をご紹介しましょう。
古民家をリノベーションしたイタリアン
近所にあったら仕事帰りにフラリ立ち寄りたい、上海路のイタリアン。かつては美容室だったレトロなたたずまいは、建築愛好家の間でも知られています。一歩中に入ると、我が家に帰ってきたような居心地の良さです。





ハムもパテもソースも自家製
数人でやってきて「何を注文しよう…」と迷ったら、まずはコレ! 『トレスの前菜盛り合わせ』。



カウボーイ生まれのブラジル版BBQ
20年ほど前に話題になったブラジルスタイルのBBQ“シュラスコ”。もともとは南米のカウボーイたちの食スタイルで、今では本国ブラジルの各家庭の庭でも楽しまれています。近ごろ日本では、ブラジルワールドカップを機にその人気が再燃! 新しいお店も増えているようです。
さて、こちらは12年前にオープンしました。平日は近隣のビジネスマン、週末は家族連れが多く、200名も収容できるため大規模なパーティが開かれることも。さらに大勢のサッカー選手も足繁く来店。ブラジル人選手や、サッカー留学をしていた日本人選手たちは、懐かしい味を求めてやってきます。





ブラジル家庭料理など60種以上のサラダバーも!
母体の会社が青果業を営んでいるため、種類豊富な新鮮サラダバーも人気の秘密です。




奥にあるのはブラジルスイーツ。ココナッツプリンや、いわばグアバ羊羹とチーズを組み合わせたものなどもあり、異国情緒たっぷり。お肉もサラダバーもお腹いっぱいになるまで自由に食べて、大人2時間4150円(税込)。火曜にはサンバショーもありますよ♪
世界の朝飯TOP10入りしたという『ナシレマ』って!?
2015年にオープンして以来、本国をはじめ外国人たちにも人気のマレーシアレストラン。店内の半分が、海外の人という日もあるそう。そのおいしさは近隣でも噂で、今回取材した他店からも「あそこは一度行ってみたい」との声が!

ココナッツで炊いた爽やかなご飯に、伝統料理の『ビーフレンダン』、イカンビリス(煮干し)とサンバルソースを絡めたもの、野菜、卵、えびせんなどお皿の上でミックスして口の中へ!



『ナシレマ』と『マレーシアチキンライス(海南チキンライス)』はランチで1000円(税込)。サラダ、ドリンク、スープ、デザートの食べ放題もついています。夜は『ナシレマ』1100円(税別)、『マレーシアチキンライス』1050円(税別)で、1人150円のテーブルチャージもつきます。
化学調味料を使わない多民族料理
マレーシアに暮らす人々の25%は中国系、7%はインド系といわれる、多民族国家。そのため各国の食文化を楽しめるのも、マレーシア料理の特徴です。当店のエビ料理も中華料理のテイストを感じられます。いずれも唐辛子の辛さの中に、食材がもたらすうま味があり、エスニック好きにはたまりません。


バルセロナ料理&中国茶の食堂
横浜中華街關帝廟のすぐ近く、中国ムードムンムンの「龍起茶房」の看板下には、アクアパッツァやイベリコ豚のメニューがズラリ。その実力を知らなければ、素通りしてしまうような不思議な空気を漂わせていますが…… 一度知ったらハズせない、お客さんはリピーターばっかりなんです!




オリーブのウッドプレートには、カレー風味の豆腐やピクルスなどの付け合わせ、日本ではあまり知られてないしっとりしたスペイン産バケットなども。一口一口、斬新で繊細な味をかみしめては、幸せが募っていく感じ。
実はオーナーシェフは、スペインFCバルセロナの元会長にスカウトされ、元会長が経営するレストランでシェフを勤めた本格派。その後はワシントンD.C.に渡り、世界のVIPを相手にしてきました。「まさか、こんなとこで、こんなすごい人に!」という出会いは、ココ中華街ではときどきあって、それは街のエネルギー源でもあります。
食後は薬膳茶ブレンドをオーダー
もう一人のプロフェッショナルが、薬膳茶をオリジナルブレンドしている、通称タカちゃん。チベットや中国で買い付けてきたお茶を、注文に応じてブレンドしてくれます。


家庭でジャスミンライスを炊くコツ
最近はスーパーでも手に入るジャスミンライスですが、なかなか美味しく炊けないものです。MALAY ASIAN CUISINEのホールスタッフさんも、「ジャスミンライスは難しいんです」とキッパリ。そこで、家庭でもできるコツを教わりました。油を少し入れることで一粒一粒をパラパラにし、チキンの骨、長ネギの切れ端やショウガの皮などの香味野菜を一緒に入れることで炊き込みご飯のような仕上がりに。ぜひチャレンジを!
千谷'sメモ
たまには世界の料理の名店へ! 新しい中華街に出会えます。
当コラムのライターさん

ライター千谷文子
ちだにあやこ/夫が横浜出身というだけで白羽の矢が。40代後半戦、ワクワク探しの好奇心は衰えず。愛犬との散歩で鍛えた健脚で、横浜中華街を歩き倒します!
横浜中華街Check Memo
チベットから買い付けた茶葉
1包=お茶好きおじさん3人分!?

チョコレートと見間違えた、かわいいパッケージの中国茶。龍起茶房AQUIのタカちゃんが、チベットなどから買い付けてきたもので1包約300円(15煎分ほど)。「お茶が好きな中国のおじさんたちが、3?4人集まるとちょうどいい分量」だそう。一度お湯を通した実ものが入ったお茶も、冷蔵庫で保管すれば数日持ちます。手軽なお土産にもなりますね。
- 発見日2017/02/20
- 場所龍起茶房AQUIの棚