特集FEATURE
ウフフな、横浜中華街。
カップルに、家族連れ、女子会グループや、おじさん集団も! まるで横浜中華街に吸い寄せられたかのようにやってきて、ウロウロ、キョロキョロ。そうそう、なんかここには、なんかある気がするのです。ライター・千谷文子もいろいろ発見してきました♪
2017/05/15
路地裏・小径のお店
横浜中華街は迷ってしまう人が多いけれど、それは周囲の大通りに対して斜めに配置されているエリアだから。少し混乱を招いてしまうようです。賑やかなお店がひしめくせいもあるでしょう。でも地図を片手に1周すれば、全体を把握するのは意外に簡単。さらに一歩踏み込んで、路地裏・小径を攻めてみて。ご紹介するのは「ココ入っていいの…?」のレアスポット3店です。
目指すは”ゆでる、ちまき”
足しげく中華街に通っているワタシも、「本日分終了いたしました」の案内を前に何度肩を落としたことか。狙いは開店11時。すでに行列ができていることも多く、1時間もすれば売り切れに。みんなのお目当ては、台湾南部ならではの、“ゆでる、ちまき”です。早速、道案内しましょう。





発祥は、20年ほど前に閉店した「真澄」という台湾家庭料理の小さなお店。台湾出身の小林店長のお母さんが切り盛りし、ちまきも看板商品の一つでした。今では台湾でもちまきを手作りするところが減ってしまったことから、サラリーマンだった小林店長が一念発起。お母さん直伝のちまきを販売すると、アッという間にウワサになり、今やネットでも2週間待ちという人気ぶり。午前中に横浜中華街にいたら立ち寄り必須です。
★現在、店頭販売は火曜から金曜のみ。週末は予約販売。5月24日(水)~5月30日(火)は百貨店の催事出店のため、店頭販売は休止。
貴重な山西省発祥の刀削麺専門店
中華街では珍しく、“麺食のふるさと”ともいわれる山西省発祥の刀削麺を、全15種類も提供。早速、お店を目指しましょう!







次に訪れたら、担々麺と人気を二分する牛スネ肉煮の麺にするか。はたまた混ぜ麺系の王道ジャージャー麺か、炒めたバージョン五目焼き麺か。1人でも気軽に入れるので、足繁く通いそうです。
アートに朗読にお坊さんに会える!? 一期一会の貸しスペース
案内板が出てない頃には、地図を片手に正解のはずの路地を分け入っていくも、自らを疑って折り返し、また戻るという、路地裏のウロウロ迷子気分が秀逸でした。今は親切な案内板に誘われてきっとスムーズに到着できるはず。







実はマンタムさんはキュレーターとしても活躍し、この展示も企画。ココを会場に選んだのは、立地の面白さだそう。「路地に入って、アレ違うなと戻って、いやいやココに違いないと前に進み(笑)」と、やっぱりウロウロ。「異次元に入っていくような世界観を創れると思いました」と。 10月には藝大生による作品展、11月ぐらいには戦前戦中の衛生博覧会を開催予定です。
こちらの貸しスペースでは音楽会や朗読会、お坊さんによる説法などが開かれることもあり、フラリ路地に迷い込むと、さらに未知なる世界に迷い込むという、路地裏散策の極み。例えば中華街で美味しいものをテイクアウトして女子会を開く、なんつーのもOKなんです。ぜひ一度、足を運んでみてくださいね。

映画鑑賞のお供に
台湾からスイカの種
今回は台湾食材が登場したので、同じく台湾でおなじみの「醤油瓜子」をご紹介。スイカの種を醤油で味付けしたもので、皆さん前歯で器用に割って殻をペッと吐き出し、中にある白いしんを食べます。映画鑑賞にはつきもので、上映が終わると足下は殻だらけとか。スイカに限らず、ヒマワリやカボチャの種などは栄養価が高く海外ではポピュラーな食べ物。サッカー選手がピッチで「ペッ」ってすることも多く、サッカー好きな少年はよく知っているようですよ。そんなエピソードも聞かせてくれる「萬福臨」で販売。
千谷'sメモ
ドキドキワクワク保証付きの”路地裏迷子”へ、いざ!
当コラムのライターさん

ライター千谷文子
ちだにあやこ/夫が横浜出身というだけで白羽の矢が。40代後半戦、ワクワク探しの好奇心は衰えず。愛犬との散歩で鍛えた健脚で、横浜中華街を歩き倒します!
横浜中華街Check Memo
夕食後にオススメ
朱色のイルミネーション

朱色の提灯が連なる幻想的な光景に立ち止まり、門扉の外からカメラを構える人も。中華街ならではのイルミネーションです。毎日、21時まで点灯されています。
- 発見日2017/04/29
- 場所横濱媽祖廟