特集FEATURE
ウフフな、横浜中華街。
カップルに、家族連れ、女子会グループや、おじさん集団も! まるで横浜中華街に吸い寄せられたかのようにやってきて、ウロウロ、キョロキョロ。そうそう、なんかここには、なんかある気がするのです。ライター・千谷文子もいろいろ発見してきました♪
2017/07/14
激辛、麻(マー)&辣(ラー)の赤い夏
激辛ファンはもとより、「ピリ辛は好きだけど、激辛に興味なし」というスタンダードな味覚の持ち主にもお届けしたい、真っ赤なメニュー。過激な見た目にビビって手を出さないのはもったいない! 私も初体験の激辛中華は、いずれも激ウマでした。
2種の唐辛子が描く、複雑な辛みの世界
まず、見てください。灼熱の『激辛!麻辣麺』(920円・税別)。皆さん、目の前に供されたら、どう思いますか?
四川料理には、6種類の辛味がある
メニュー名の“麻辣”とは、辛さのこと。四川料理の辛さは大きく分けると、中国山椒の花椒(ホアジャオ)を使ったしびれる辛さ〈麻・マー〉と、唐辛子のヒリヒリする辛さ〈辣・ラー〉に大別。
さらに6種の辛さ表現があり
① しびれと辛みを持つ〈麻辣・マーラー〉。まさにこれが食した『激辛!麻辣麺』
② 花椒と唐辛子の香りが強く、少し辛い〈香辣・シャンラー〉
③ 〈煳辣・フーラー〉は、唐辛子をよく炒めて焦げた香りを出したもの
④ 〈糟辣・ザオラー〉は、糟漬けした唐辛子の辛さがあり
⑤ 酸っぱ辛いのは〈酸辣・スアンラー〉
⑥ そして、刺すようなとげとげしい辛さのある生の青唐辛子を使った〈鮮辣・シェンラー〉
①から⑤までは干した唐辛子を使うそう。干し唐辛子は若干の甘みがあり、生では出せない香りが出るのが特徴なんですって。奥深いですね〜。
さて四川料理店を訪れたら「香辣(シャンラー)のメニューをお願いします」なんて、注文の仕方もアリ。当店で香辣と言えば、『マダコの四川唐辛子炒め』1200 円(税別)が出てきます。ピリッとスパイシーで香りを楽しめますよ。
ちなみに、『激辛!麻辣麺』の“ワタシ辛さ指数”は星4つ【★★★★☆】でした
話題のファイティング麻辣湯麺!
激辛ファンを虜にしている『四川激辛そば(麻辣湯麺)』があると噂を聞きやってきた、市場通りにあるお店です。メニューを見ると、数あるメニューの中でたった3つだけ、『四川激辛そば』と『四川麻婆豆腐』『牛肉の薄切り山椒辛子煮』のみに激辛マークがついていました…。再び勇気を出して、注文! 女性の店員さんは「私も大好きですよ〜」とニッコリ。
麻婆豆腐に次ぐ、四川の定番おかず
続いて訪れたのは、「横濱中華街フードフェスティバル 美食節」で数々の賞を受賞している名店。中心から少し離れているけれど、本場四川の味を求めて常連さんがやってきます。
お土産にもオススメ、季節限定の激辛まん
四川の本格豆板醤で
黒い麻婆豆腐を作ろう
中華食品を扱う老舗、源豊行本店のNO1人気が、四川省の郫県(ぴーしぇん)郡で作られた『郫県豆板醤』。黒っぽい本格的な麻婆豆腐を、家庭で作ることができます。白いご飯にのせたり、冷やしたキューリに付けて食べたり。ラー油代わりにもどうぞ。520円(税込)
千谷'sメモ
きっと大丈夫。肩の力を抜いて激辛を注文しましょう♪
当コラムのライターさん
ライター千谷文子
ちだにあやこ/夫が横浜出身というだけで白羽の矢が。40代後半戦、ワクワク探しの好奇心は衰えず。愛犬との散歩で鍛えた健脚で、横浜中華街を歩き倒します!
横浜中華街Check Memo
盛夏の散策は
涼しい軒先でクールダウン
軒先で、冷たい霧のシャワーを出しているお店が何店舗かあります。「はぁ涼しい〜」と立ち止まって霧を浴びて、クールダウン。冷たいスイーツも一緒に召し上がれ♪
- 発見日2017/07/06
- 場所江戸清 本店