特集FEATURE
ウフフな、横浜中華街。
カップルに、家族連れ、女子会グループや、おじさん集団も! まるで横浜中華街に吸い寄せられたかのようにやってきて、ウロウロ、キョロキョロ。そうそう、なんかここには、なんかある気がするのです。ライター・千谷文子もいろいろ発見してきました♪
2018/02/15
中国四大料理店のプレミアム中華まん
今やコンビニでも通年販売している“中華まん”は、北海道から沖縄の全国各地“ご当地まん”まであり、もはや国民食といってもいいぐらい。横浜中華街でも、軒先の蒸籠から湯気が立ち上る様はおなじみの景色です。今回は中国四大料理、北京・上海・四川・広東の名店からプレミアムな中華まんをご紹介します。
飲茶の発祥は広東料理
明治17年創業、今年で134年を迎える聘珍樓 横濱本店は、日本最古の中国料理店といわれています。今回取材した聘珍茶寮は、その高い技術と伝統を守り続ける広東料理の名店の味を、手軽に楽しめる売店です。


飲茶とは、広東料理から生まれたもので、中華まんなど点心と中国茶を味わいつつ、ゆっくり語らう食スタイル。中国では朝食やブランチにあたり、特に朝の飲茶を「早茶(チョウチャ)」といい、街角では、新聞を広げてのんびり過ごす人々の姿をよく見かけるそうですよ。本場、広州西関という商業都市には点心の店が多く、以前は点心を並べたワゴンが店内を行き来し、好きなものをチョイスして、蒸籠の数でお会計をしていた時代もあったそう。



ちなみに広州では「叉焼まん」が進化を遂げ、パン生地やメロンパンのような生地に包まれた「叉焼餐包(チャーシューチャンパオ)」なるものが人気だとか。聘珍樓 横濱本店のメニューにはないけれど、事前予約でいただけるんです!
満を持して登場した絶品中華まん!
昨秋、販売された「正宗(せいそう)肉饅」は、「“素材主義”に立ち返り、原点に戻った中華まんを作ろう!」と企画され、総料理長や総点心長が素材選びから吟味したもの。早くも店頭の売れ行きは絶好調〜!



さて、飲茶はお茶1ポットに点心2つというスタイルがスタンダードなんだそう。私なら…「叉焼まん」に「もち餡饅」、「ライチ紅茶」を購入。「正宗肉饅」は家族へのスペシャル土産にし、自宅飲茶を楽しみましょうか♪
小麦の食文化が盛んな北京料理の名店へ
山下公園近くの東の門、朝陽門と並んで、横浜中華街の顔ともいえる北京料理のお店。昭和30年に創業、看板メニューに北京ダックを供する、ちょっと高級なイメージですが、意外に庶民的なんですよ。外国人観光客が増えた最近では、動物性食品を使わない完全菜食主義者のためのヴィーガン料理を開発するなど新しいチャレンジも! 気軽に食べ歩きできる中華まんも人気メニューの一つです。






四川料理老舗の技あり!
昭和34年、横浜中華街唯一の四川料理店としてオープン。以来、根強いファンが多い老舗です。実は現在、7F建ての本館を建設中で、当店からわずか6歩の地に、仮店舗営業中。物販とイートインコーナーがあります。



上海の伝統料理、トンポーローが登場!
“四五六”の看板、中華街でよく見かけますよね。1号店は、昭和36年、市場通りに創業した上海料理の当店です。“四五六”という数字は、中国では縁起のいい並びなんだそう。現在、横浜中華街では4店舗あります。



さて、中華まんの取材をお願いしたところ「上海料理といえばトンポーロー!」と、伝統料理が出てきました。


中国四大料理店の中華まん、いかがでしたか。どのお店も歴史があり、ハードルが高く感じるかもしれませんが、実は中華まん1つから楽しめるんです。しかも、その味は老舗の威信をかけた本格派! ぜひ、立ち寄ってくださいね。

春節の後はチンするおやつ
春節で大盛り上がりの中華街。祭りの後は、みんなグッタリ…。そんな時期に売れるのが冷凍の一口ミルクパン、中華まんの生地のようなもの。チンするだけで、ほんのり甘いおやつが出来上がり、中華街のママたちに人気です。中国貿易公司 中華街本店で販売。
千谷'sメモ
まるで一品料理の中華まん、召し上がれ♪
当コラムのライターさん

ライター千谷文子
ちだにあやこ/夫が横浜出身というだけで白羽の矢が。40代後半戦、ワクワク探しの好奇心は衰えず。愛犬との散歩で鍛えた健脚で、横浜中華街を歩き倒します!
横浜中華街Check Memo
生地がモチモチになる
蒸籠をゲットしよう!

こちらは私物。15年ほど前に横浜中華街で購入しました。ちょうど中華まん1つ入る大きさで、鍋に水を入れて火にかけるだけなので超簡単。生地がもちもちになり、電子レンジ加熱とは比べものになりません。購入時に、扱い方を店の方に教わりました。クッキングシートを敷いてから食材を置く。調理後は水洗いせず、濡れ布巾やキッチンペーパーをぬらしたもので拭き取って乾かす。扱いも簡単、重宝するので、ぜひ手に入れましょう。
- 場所中華雑貨屋さん