東アジア最大の中華街、横浜中華街は食はもちろん、カルチャー、人、色んな楽しみのある街。また、中華街は、朝・昼・夜を通して、様々な雰囲気を醸し出す街でもあります!そんな中華街を1日中、好奇心の赴くまま、中華街の住人となったMAYAが街に繰り出し、人々とのゆる〜い交流を通じ、日々街の面白ネタを発掘。地元ならではの楽しみ方を追求しながら、観光でも普段使いでも、ときめき溢れる中華街の魅力に迫ります。

第23回2021.06/01(星期二)

雨の日はのんびり楽しもう 梅雨だって訪れたい中華街

雨の日が多くなる6月。お出かけするのは、ちょっとおっくう……中華街でデートの予定があったけど、雨だから日程変更しよう……なんて思っているのはもったいない!梅雨の時期、中華街はゆっくり街歩きを楽しめる絶好のチャンス。傘をさしながら街を歩く人は、なんとなくスローペースで、街にゆったりとした時間が流れているように感じます。雨音を聴き、雨の匂いを感じながら歩くと、晴れの日と一味違う街の雰囲気を味わえるはず!今回は、雨の日の街歩きも楽しくなる”のんびりプラン”で散策しに行ってきます。朝からカフェでくつろいで、前々から気になっていた洋服屋さんで、雨の日のテンションが上がる洋服も探したい♪夜も気軽にお茶できる場所があったら嬉しいなあ。

愛煙家も嬉しいカフェ『萬來行カフェ

11:00

雨が降っている日は、おうちで過ごすことが多かったのですが、最近、雨の日にお散歩しながらカフェへ行くことが、私のブームになっています。今朝もカフェからスタートします。朝、美味しいコーヒーやお茶を飲みながらくつろぐと、1日を穏やかな気持ちで過ごせる気がするんです。雨音を聴きながら、好きな本を読んだり考え事をしていると、幸せな気分になります♪

大通りに面する中華雑貨屋さん『萬來行大通り店』の2階にある『萬來行カフェ』は、今年でオープン10年目。店内のコンセプトは”観光で訪れた人が、頭の中で想像している中国の雰囲気”だそう。アンティーク家具や絵画、鮮やかなグリーンの壁紙が、モダンでどこか懐かしい空間を演出しています。喫煙席と禁煙席があり(分煙)愛煙家にも嬉しいカフェです。

喫煙席は、葉タバコもOK。大きなソファで一服しながら、ゆっくりくつろげます。オーナーの竹本章(たけもとあきら)さんは、中国の古いインテリアの本などで、中国様式の研究を重ね、国内外で家具や美術品を買い付けたそうです。デザイナーに頼らず、自ら作り上げたこだわりの店内で、優雅なカフェタイムを過ごして欲しい!と思いを聞かせて下さいました。
※写真は竹本理華(たけもとりか)さん(萬來行大通り店オーナー)

カフェでは定番のコーヒーはもちろん、中国茶も楽しむことができます。オススメは、ジャスミン茶(500円)。こだわりの茶葉を使っており、豊かな香りに癒されます。章さん手作りの杏仁豆腐(380円)と一緒にいただけば”中華街ティータイムセット”の完成です。静かな店内で、雨音を聞きながらお茶をいただく至福の時。おなかも心も満たされたところで、次はどこに行こうかなー

飛沫防止対策 アイコン説明

  • 定員半分
  • ソーシャル
  • カーテン
  • マスク着
  • 消毒液
  • 入店体調
  • 料理取分
  • 部屋換気
  • 客席消毒

萬來行カフェ

竹本理華
(たけもとりか)さん

グリーンの壁紙と飾り

インポートを中心としたセレクトショップ『CHINATOWN RIX

13:00

朝からカフェでゆったりした時間を過ごし、エネルギーが補充されたところで、再び散策スタート。お昼は、雨の日も気分が上がる洋服を探しに行きます。お目当てのお店のショーウィンドには、いつもすてきなコーディネートが飾られていているんです。どんな人が洋服を選んでいるんだろう?!と、お店の前を通るたびに気になっていました。

向かったのは、西門通り沿いのセレクトショップ『CHINATOWN RIX』。オーナーである上不健太郎(じょうふけんたろう)さん・里枝子(りえこ)さんご夫妻は、8年前にお店をオープンし、現在はオンラインストアも展開しています。店名は、健太郎さんのお父様が中華街で経営していたテーラー『MEN’S CHINATOWN RIX』から受け継いでいるものなんだそうです。

オンラインストアはこちら

バイヤーとしてご夫妻で各地の展示会をまわり、デザイナーと直接話をすることもあるというお二人。デザイナーの思いやコンセプトを理解し、選び抜いたブランドをお店で紹介しています。その強いこだわりを知っているお客さんが、遠くから訪れるというのも納得です。中華街という場所柄、観光で偶然お店に立ち寄り、以来リピーターになったという方も多いとか。

お二人は、お客様の好みやサイズ、似合う色などを把握しているんだそうです。お店に行けば、自分が欲しいものが見つかる!という安心感もリピーターの多さにつながっているのかもしれません。私もコーディネートして頂きました!日本人のご夫婦が立ち上げたブランド『NOMA t.d.』のリブストライプドレス(23,100円)。ビビッドカラーが効いたロング丈のワンピースで、雨の日もハッピー!

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CHINATOWN RIX

上不健太郎
(じょうふけんたろう)さん

ENGINEERED GARMENTS x KEEN コラボレーションシューズ

本場台湾の味!手作りお菓子も楽しめる『台湾美食

18:00

そろそろ夕飯の時間です。夜もお茶を楽しめるお店はないかな?探していたら、台湾料理店で本格台湾菓子を味わえるという情報を耳にしました。ご飯のあとに甘いものを食べながら、ゆっくりお茶できるって嬉しいですよね。朝からカフェでのんびり過ごしましたが、ティータイムは1日何回あってもいいものです。

長安道に2020年10月にオープンした『台湾美食』。”台湾の美味しいもの”を食べてほしいと願うオーナーの思いが込められた店名です。台湾で料理を食べたことのある人が、口を揃えて現地と同じ味!と言うそうです。台中出身のお母さんが作る味を、そのままお店で表現しているので、必然的に現地の味が提供されるわけです!

今夜は、オーナーの娘さんご夫婦の黒岩淳(くろいわあつし)さんと奈美(なみ)さんと、人気メニュー”ルーロー飯”と”牛肉麺”をいただきます。ルーロー飯は、台湾で流行中の生卵をのせて食べるスタイルです。竹筒月見ルーロー飯(900円)。現地のトレンドの味をすぐに取り入れるのもお店の自慢の一つです。旅行に行けない今、食べて旅気分に浸るのはいかがでしょう!?

お店で提供されているお菓子は手作り。体に良いものを食べて欲しいという思いがあって、現地からこだわりの材料を取り寄せて、本場の味を再現しています。オススメは緑豆の餡が入ったパイ(350円)。おかわり自由のお茶(1ポット400円)と一緒にいただけば、夜のティータイムが始まります。お菓子はお持ち帰り可能。雨の日に出かけて、お茶する喜びを改めて感じる1日でした♪

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台湾美食

黒岩淳(くろいわあつし)さん・奈美(なみ)さん

台湾料理と手作りのお菓子

当コラムのライターさん

MAYA

才能コーディネーター&中華街探検家。
中国の伝統楽器、古筝を弾く縁もあって、この街に誘われた住人。中華街を拠点に活躍するアーティストなど、多国籍の芸術家のマネージメントにも携わっている。毎日探検しても、知りたいことがまだまだたくさん。『住んで楽しい、来て楽しい』この街の魅力をお届けしたいから、今日も縦横無尽に街を駆け抜けます!

取材してほしいコト募集中

当コラムでは、横浜中華街について調べて欲しいことを募集しております。応募の中から、ライターMAYAがあなたに代わって取材し、当コラムで掲載します。以下の応募メールアドレス宛に、メールタイトルを「私、横浜中華街に住みました係」と記載し、ペンネーム及び調べて欲しいことをできる限り具体的に記載して、ご応募ください。

応募メールアドレス : column@chinatown.or.jp