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WITH MY CHINA TOWN

「氷雨」や「男と女のラブゲーム」などの大ヒット曲はもちろん、近年では横浜をテーマに制作したCDアルバムも大好評の日野美歌さん。生まれと育ちは神奈川県の鎌倉市や横浜市。大の横浜好きという彼女のインタビューを、中華街へのあふれる愛とともにお届けします!

ピータンとチャイナドレスが中華街の原体験

ー公式プロフィールによると、神奈川県鎌倉市のご出身ですね。

日野:そうなんです。でも、生まれてから小学5年生くらいまで、ずっと住んでいたのは横浜市の鶴見区。両親が共働きでしたので、弟と一緒に母方の祖父母の実家で育ったんです。

ーでは、まさに浜っ子ですね。当時の中華街で何か思い出はありますか?

日野:ちょうど母の職場が中華街の近くにあったんですよ。電電公社といって、今でいうNTT。だから仕事帰りに母が買ってきたピータンを見て、あの頃はピータンなんてまだ珍しかったから「この黒いのはなんだろう?」って(笑)。

ーピータンが中華街に触れた最初の記憶(笑)。よく食べに行ったお店はどちらでしたか?

日野:店名までは忘れてしまいました。ただ、小学校の1年生とか2年生くらいのときに、母が私のためにチャイナドレスを買ってきてくれたのはおぼえています。きれいな刺繍がしてあって、色合いも素敵で。でも、ちょっと首が苦しかったんですよね(笑)。

ーははは(笑)。しかし母親がチャイナドレスを買ってくるなんて、当時にしてはかなりハイカラなご家庭だったのでは?

日野:う~ん、どうなんでしょう。今から考えれば、そういうところも多少あったのかもしれません。よく家のラジオからオペラが流れていたような気がします。

ー大きくなってから自分の意思で中華街に来るようになるのは?

日野:高校生くらいになると、友達と原宿に行ったり、いろいろ出歩くようになりますよね。その頃は大船に住んでいたので、そんな感じで中華街にも遊びに行っていました。テイクアウトの肉まんがおいしかったのをおぼえています(笑)。

ーでは高校生の頃の日野さんは、原宿でクレープを食べ、中華街では肉まんを食べて…(笑)。

日野:あとは港の見える丘公園に行って、異国情緒を楽しんだり。ユーミンのファンだったので、横浜は彼女の世界観と近いような気がしていました。高校を卒業して、デビューが決まるまではそんな感じでしたね。

雑多でいろいろな楽しみ方ができる場所

ー日野さんは82年に歌手デビューされて、その同じ年に「氷雨」が大ヒット。一気にブレイクされるわけですが、その頃は中華街にもあまり行けなかったのでは?

日野:でも時間を見つけては、小物や雑貨を買いに行ったりしていました。中華街に対する憧れとか親近感は、ずっと変わらずにありましたから。その延長で、自分の事務所も中華街の近くに構えたりして…(笑)。

ーそこまでしてしまう(笑)。日野さんにとって、中華街の魅力というのはどのへんにあるのですか?

日野:周りに友達が多いとか、そういう理由もあるんですけれど、なんていうのかしら。やっぱり一番の魅力は、少し語弊があるかもしれませんが、良い意味でのあやしげな感じ…というか。

ーあやしげ(笑)。

日野:もちろん誰かを連れていくときは、ちゃんときれいで、味も間違いがないところを選んだりするんです。でも時には、ちょっとあやしげな店に行ってみたり、自分にとっての意外性が面白いというか。雑多で、いろいろな楽しみ方ができる場所。そういうところが中華街の魅力かなと思います。

ーちなみに最近お気に入りのお店を教えていただけますか。できれば、いまの分類でいうところの、味に間違いのない方で(笑)。

日野:そうですね、萬珍樓點心舗の飲茶館かな。あそこなんか大好きですね。

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Profile

日野美歌(ひのみか)

[生年月日] 1962年12月21日
[出身地] 神奈川県鎌倉市
[趣味] 桜を愛でる事・ウォ―キング・居酒屋探訪

[オフィシャルサイト 桜かふぇ]
http://sakura-cafe.com/
[日本コロムビア]
http://columbia.jp

1982年4月25日テイチクレコードより「私のあなた」でデビュー。
同年12月リリース「氷雨」が大ヒット。
1983年大晦日NHK「第34回紅白歌合戦」初出場。
1986年デュエットソング
「男と女のラブゲーム」(w/葵司郎)が大ヒット。

2005年25年間在籍していた所属事務所から一時移籍、現在個人事務所
(有)桜カフェとして自身でプロデュース活動を行う。

ジャンルに囚われない人の心根に息づく普遍的な歌の世界を目指す。

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