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WITH MY CHINA TOWN
横濱中華學院に全国のファンが集結!
ー2018年8月25日には、横浜中華街のど真ん中、なんと横濱中華學院のグラウンドで、『スペシャルサマー・ライブ』を決行! 大勢のファンが集結し、ものすごい盛り上がりでした。
SIMON:横浜=中華街=Mighty Crownみたいな、特に地方の人はそういうイメージを持ってくれていて。地元の人はもちろん、地方の人たちにも来てほしくて。前日に設営部隊がステージをつくっているのを見たら、パッと気分が上がりました。毎週のように全国のイベントに行かせてもらってますが、やっぱりここは特別な感じでした。
ーなぜ、会場を横濱中華學院にしたんですか。
SIMON:「どこか横浜の野外でやりたいね」ってラフな会話の中に、横濱中華學院のOBがいて。毎年、カウントダウンの時にグラウンドで獅子舞をやっているのも見てたので、あそこで音楽イベントができないかなと。いろんな人たちのお陰もあって、校長先生に話しを聞いてもらえて「特別に」貸してもらえました。自分の親の母校だし、親戚も通っているのでやっぱり縁を感じますね。校舎の建て替えのタイミングだったので、あの景色でできるのは一生に1回だったし。
横濱中華學院のグラウンドに、全国からファンが集まった『スペシャルサマー・ライブ』
ー会場には新校舎建て替えの募金箱もありました。
SIMON:場所を貸してもらえた時点で完全にサポートしてもらっているんだけど、こっちからも何かできないかと思って。大きな金額ではないけれど。
ー横浜中華街からインスピレーションを受けることはありますか。
SIMON:生まれ育った、ずっと遊んできた場所なので。周りにもクレイジーケンバンドの横山剣さんとか、プライベートでもお付き合いが深い先輩や後輩もいる。みんな、中華街へのリスペクトというか、思いやりがある。歌詞にもしているしね。なんなんですかねぇ。言葉にできない何かがあるんですよ、中華街のパワーが。
国境、年齢、ジャンルを超えて音で繋がる未来へ
ービジョンをお聞かせください。
SIMON:Mighty Crownをやって27年なんですが、まだまだ成し遂げていないことが多すぎて──。ここ6年ぐらいは、ロックフェスにも呼ばれるようになって。毎年、あちこちのロックフェスに参加しているレゲエやダンスホールのサウンドって、自分たちだけじゃないかな。音楽にジャンルはあっても、壁は必要ない。これからも、いい意味で壁を壊していきたいですね。
ー古くからのファンも大勢いらっしゃいますね。
SIMON:昔、聴いてくれていた人たちが30代、40代になって小・中・高校生の子どもと一緒に来ることが年々増えています。レゲエやダンスホールそのものじゃなくてもいいから、Mighty Crownを親が聴いていた、兄が聴いていた、おじさんが聴いていた、何でもいいんですけど、そこからの影響で、次の世代からスターが生まれたら面白い。自分らは“レゲエの外交官”だと思っています。向こうの人たちと音で、文化で、触れ合ってきた。レゲエやダンスホールがベースではあるけれど、ジャンルも国境も年代も越えて、音で繋がれたらいいですね。それが今、一番のビジョンです。
ーありがとうございました。
インタビューを終えて、WEB制作のスタッフと
取材・文/千谷文子 撮影/伊藤 司
Profile
MASTA SIMON(マスター・サイモン)
日本が世界に誇るレゲエサウンドの第一人者Mighty CrownのメインMCであり、プロダクション“Mighty Crown Entertainent”のCEO。サウンドマンとして世界中のクラブやフェスを沸かし続けながら、楽曲プロデュース、レーベルやブランド運営、会社社長、またアーティストとしても活躍中。常に挑戦し実現していく彼のアティテュード、ライフスタイルはジャンルを越えた支持を得ており、日本のストリートカルチャーアイコン的存在となっている。
[Mighty Crownオフィシャルサイト]
http://www.mightycrown.com
Mighty Crownのアパレルブランド『NINE RULAZ LINE』と横浜DeNAベイスターズとコラボレーションした、Tシャツやベースボールマットも