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縁起が良い!具も色々!春節には欠かせない水餃子
2021年2月7日
グルメ
あ、もうお昼ご飯の時間だ!久しぶりに餃子が食べたいな。街に出て、ランチしようっと。
獅子舞さん、中華街へようこそ。餃子を食べたいって?それなら、皮が厚くて、食べ応えのあるモチモチの水餃子はいかが?
今日は寒いから、熱々の水餃子は最高だなあ。ところで、水餃子の具って何が入っているんだろう?!
中国では、素材や調理法も、地方ごとに特徴があるの。私の故郷、内モンゴル自治区の水餃子についても、ぜひ知ってもらいたいな。
水餃子の歴史あれこれ
中国では紀元前600年ころの遺跡から、水餃子らしき痕が見つかっているんだよ。遥か昔から餃子を食していたとは、ビックリするね!日本の食文化として、水餃子が食べられるようになったのは、昭和初期頃(諸説あり)らしいの。また、食べ残した水餃子を鍋で焼いて食べたことが”焼き餃子”の始まりと言われているよ。
食べれば福が訪れる!水餃子は縁起物
餃子は”子を授かる”という意味の交子(チャオズ)と発音が同じことから、餃子を食べると子宝に恵まれると言われているよ。形は『元宝』という昔流通していた貨幣に似ているの。富をもたらす縁起の良い食べものとして、春節(旧正月)には家族揃って、餃子を食べる習慣があるんだよ。
故郷の味、内モンゴル自治区の水餃子
いつも食べる餃子の具には、何が入っているかな?私の故郷、内モンゴル自治区では、ラム肉と人参が入っているの。小さい頃、私のおばあちゃんが、このラム肉入り餃子をよく作ってくれたわ。昔は、お肉が入っている水餃子はとても貴重だったの。春節の時期になると、親戚や家族みんなで食べて、縁起を担いだんだよ。
ラッキー水餃子!?餃子の中には、何が入っている?
子どもの頃は、きれいに洗った硬貨を一枚、具材の中に一緒に包んでいたの。我が家ではこれを『ラッキー水餃子』と呼んでいるよ。硬貨入り水餃子を食べた人は、福が訪れると考えられていて、更に、特別にお年玉も貰えたんだ。子どもも大人も、お腹いっぱいでも必死に食べて、ラッキー水餃子を当てようとした思い出があるわ。
更に進化を遂げた?!現代版ラッキー水餃子
現在は硬貨の誤飲を防ぐために、大粒の落花生などを包むこともあるよ。食べられる食材に変わってから、中身を確認しないうちに餃子を呑み込んでしまうことがあるの。誰が”当たりの水餃子”を食べたのか、分からず、今年の福がどこへ行ったのか、分からなくなるという事態も起きているよ(笑)
投稿者:竹本理華
第8期コンシェルジュ
萬來行 大通り店
獅子舞さんプロフィール
月に数回、近くの山から横浜中華街に遊びに来る獅子舞さん。街で出会う『横浜中華街コンシェルジュ』に、中華街の歴史やカルチャーなど幅広い情報を教えてもらい、知識が増えることが喜び。仲間の獅子舞に中華街博士と呼ばれてます。